シナリオ:自作プロンプト集
キャラクター
🃏 → 🍀クローバーの 4
ジャック! #鏡のジャック
🎲1d6 → 2
🃏 → ♠スペードの 8
非日常的な 山岳
🎲1d6 → 2
平穏
1
差し掛かった山中は、道が均されていて歩きやすく、そしてなんとも歩きづらい場所だった。
道の脇には巡礼の導と思しき標識が大量に立っている。たぶん、聖地か何かにほど近いのだ。ろくに信仰を持たぬ己が闊歩しても面倒事にしかならぬだろうと、さりげなく道を外れつつ進む。
🃏 → 🧡ハートの 1
大きな・多くの 秘境
それがいけなかった。本山というやつに迷い込んだと気付いたのは、すっかり景色が変わってからだった。標識はいつしか読むことも難しい字形に代わり、どことなくこもったような空気になりつつある――からきしなりの経験則で、それが魔力であることは分かった。
ここで誰かに見つかっては、侵入罪で咎められかねない。一応と身を潜めながらも、さらに奥へと進むしかない。
🃏 → 🧡ハートの 8
大きな・多くの 動物
🎲1d6 → 4
長寿
🃏 → 🔶ダイヤの 7
? ぬめぬめ
🃏 → 🧡ハートの 2
草食で穏やか
🃏 → 🔶ダイヤの 1
生命力・精神力を弱化させる
どうやらここらでは、でかいスライムじみたものが神秘を担っているようだ。まるで悪趣味と言わざるを得ないが、人外なんてのはそんなものだろうか。おそらく、人の訪れない湧き水か何かがあって、そこから彼らが生まれているのだ。
どうにも己は嫌われているらしい。己と言うべきか、懐の鏡というべきか。心当たりはそれしかないが、ともかくスライムたちは皆ジャックから逃げるように距離を取る。道が空くのは歩きやすくていいし、液体を踏んで滑ることもなく済むが、騒がせているようで申し訳ない気持ちもある。内心で謝罪をしつつ、足早に突っ切った。
2
🃏 → 🔶ダイヤの 5
人通りがある 草原
歩くうちに景色はだんだんと自然の野放図に戻っていき、それはジャックを心底安心させた。己はごろつきに相違ないのだし、巡礼者に咎められることだけは避けねばならなかった。さて、ようやく下界に戻れた。
🃏 → 🍀クローバーの 5
有害な 近隣住人・旅人
🎲1d6 → 1
己は咎められる側ではなかった。むしろ咎める側で……それから、今日は損な役回りでもあるのかもしれない。
丘を降りたと思ったら、目の前に男が躍り出てきた。全身をぼろ布で覆った、乞食のような服装だが、質は良いように見える……わざとこういう格好をしているのは、余程の物好きか、物好きの信仰を持つ者くらいだ。
彼はこの道を通る信者を狙っていた。なるほど、付近には散らばった衣服や黒ずんだ血がある。何人目かも分からぬ犠牲者になることは避けねばならない。少し痛め付けてやればいいだろう、その心持でジャックは得物を抜いた。
🃏 → 🍀クローバーの 1
有害な秘境
数発分くらい殴りつけて、堪忍してやろうと手を離したところで、男が何かを呟いた。ジャックの耳には地名に聞こえた。あまり人が寄り付かない、伝説的な地の果ての名。単なる妄言と流してもよかったが、そうすることは出来なかった。男の視線は、仕舞っているはずの手鏡に注がれている。
何かを聞き出さねば。そう思って口を開いたのと同時、男が何かの呪文を叫んだ。ジャックが爆発のような衝撃波を浴びてひっくり返り、次に顔を浴びた時には、男の姿はなかった。
逃げられたか、もしかすると死んでしまったのか? 確かめる術はない。……ジャックが得たのは、土まみれになった外套と、衝撃を受けてひどく痛む体だけだった。