シナリオ:Welcome to the Enchanted Library RPG
これをやりたいがために、ソロジャーナルプレイ支援ツールにタロットを実装しました。
キャラメイク
美学・好み:
🔮<硬貨♦️ 3 > 技芸/取引/熟練工
その司書は、知識は空間と環境からと考えている。砂漠の真ん中でも本は読めるが、だからと言って屋根がいらないわけではないのだ。柔らかに揺れる木漏れ日、窓の外に聞こえる雨音、油をついたばかりのランプ。そういうものが勉学の供であるべきで、そういうものを思い付く端からひたすら作り続けていたら、この図書館が出来上がった。
本のためにいるような存在。なのでろくに片付けができない。本は整頓できるのに。
嫌いなもの:
🔮<硬貨♦️ 小姓 > 精励勤勉/学生
労働が嫌い。できないので。同時に、はつらつとしすぎている子どももちょっと苦手だ。何を考えているかよく分からないし、注意書きは読まないし、うるさい。
なぜ図書館にいるのか:
🔮<硬貨♦️ 3 > 技芸/取引/熟練工
自分のために作った城だから住み着いている、というのが正しい。好きが高じて仕事になったタイプだからうまくやれている。知識は必要とする人の元へ届くべきでもあるから、そういう人を迎える番人でもある。例えそれが、不愛想で礼儀に欠ける司書だとしても。
何を守っている?;
🔮< 9 隠者> 深慮/難解/高尚な助言 // 閉鎖/陰湿
どの世界にも裏表というのはあるもので、この図書館も例外ではない。積み木のように増築した部屋の一番最初、最も地下の土台には、そうして隠さざるを得なかった蔵書がある。彼女にとっても難解なその本は、難解さと同じくらい重要で、そして秘すべき禁忌の本だ。
彼女の代名詞は?:
🔮<聖杯♥️ 小姓 > 勉強熱心な若者/熟考
🃏 → ♠スペードの 12
彼女。司書、レスター、あるいは、麒麟児だか衒学者だか。それらが褒め言葉かどうかは文脈によるが、どうやら彼女なりに親しまれてはいるらしい。
朝
🔮<12 吊るされた男> 忍耐/努力/試練 // 徒労/投げやり/やせ我慢
強力な訪問者か啓示、緊急事態
🃏 → 🍀クローバーの 3
乱雑に 学ぶ
隣町にある学院の学生たちが訪れた。団体で来るなら前もって通達してほしいものだが、当館には連絡手段がないので仕方がない。利用態度は思いのほか常識的だった。
生徒のうちの一人が知らせを持ってきた。書類に関する交易の税金が上がるらしいという。知識は人類が無償で得られるべき恵みだというのに全く困ったものだ。通達書は受け取っておいた。後で確認しなければならない。
🔮<棒♣️ 6 > 勝利者/大ニュースの到着
🎲1d6 → 5
自分のリソースに任せている
🎲1d6 → 4
🎲1d6 → 4
生徒の一人が、解呪に関する本はあるかと尋ねてきた。不得意分野の自学時、成就しないだろうと思って自宅のうさぎに呪いをかけてしまったらしい。ペットならばまだよかったほうだ。人なら一大事だ。
対象が複雑であればあるほど解呪の腕も必要になると説き、参考書を探す。この子はおそらく本番に弱いタイプの、基礎的な魔力の循環に綻びがあると見て、初学者向けの指南本と、臓器の作りを解説した生物図鑑を勧める。
昼
🔮<硬貨♦️ 8 > 職人気質/準備
あまり私に必要でないもの、例えば初学者向けの魔術構築理論や児童向けの冊子は、更新の機会が少ないためにどうしても内容が古くなる。貸出の際にも注釈が必要だ。私が余さず伝えられればいいが、私は教師ではないし、相手にいちいち合わせてはいられない。技術書類は刷新を考えてもよさそうだ。ただし、私がやってもさしたる成果は見られなさそうなので、誰かに作業を任せるべきかもしれない。
ひとまずは開架リクエストという形で、張り紙を増やした。元々人はそんなに来ないし、来たとして興味を持つ人間は少数だろうし、裁く時間は少なくて済むだろう。業務に戻ることとする。
🔮<硬貨♦️ 9 > 物質的な豊かさ/達成
配達人が訪れた。街で捨てられる古書は私が引き取ることにしている。今回の荷物はまあまあの量があって重たいので、中まで運び入れてもらった。蔵書が増えることは喜ばしいが、その代わり、同数の本を捨てた人間がいるということだ。事情はあれど嘆かわしいことだ、全く。
いつも爽やかな配達人にコーヒーを出し、しばし話をした。彼は全くと言っていいほど本を読まない無精者だが、思慮深さの垣間見える人間だ。週に数冊でも読めばきっと立派な学者になれるだろうに……。そうやって度々勧めるも毎度のごとく遠慮し、代わりにと絵本を一冊借りるか買うかしていく。近所の子どもに読み聞かせをするつもりらしい。今日渡したのは、夜の満月とカエルが語る童話だ。感想を教えてくれると約束し、配達人は帰っていった。
夜
🔮<聖杯♥️ 騎士 > 到着/発展/提案/鼓舞
🎲1d6 → 1
哺乳類!人間かも
エルクが訪れた。彼女は町の図書館(こことは違って爽やかで開けている)で働いている、若い少女だ。税金の知らせを持ってきたらしい。それは既にあの学生たちが持ってきたよと伝えると、足が速いとびっくりしていた。
あの学生たちは前々からここの図書館のことが気になっていて、今日ようやく足を踏み入れる勇気が出た、らしい。何やら内緒話らしく言われたが、私には関係のないことだ。図書はいつでも開かれているし、読者を選ばない。そう言ったら笑われた。何がおかしいのかは分からない。
彼女は今日入ったばかりの古本を数冊確かめて、ついでに分類もちょっと手伝ってくれて、それから帰っていった。開架リクエストの張り紙を見て、「司書の愛想がもっとよければ人も来るんじゃない?」と言い残した。余計なお世話だ。
🔮<聖杯♥️ 9 > 物質的安寧/満足
新しく来た古本の整理をした。中身は既に見た本や少し遅れた流行りの本、数世代前の教科書など。これでも大切な本には違いないので、分類をして棚に収めておく。
学生たちは日の傾き始めたころに帰っていった。日中は賑やかだったけど、閉館は今日も静かにできそうだ。