シナリオ:八百万拾遺抄
キャラクター
🔮<剣♠️ 10 > 荒廃/苦痛
男性、スラム育ち。やや老け顔に見られがちだが、まだ成人したての若者。
体格がよく、まるで剣士のような全姿をしているが、実態は痛いことも戦いも大嫌い。代わりに精霊などの「人を選ぶ存在」が大好きな変わり者で、知見を広めに各地を回っている。
霊体研究者は自分の目で様々なそれらを見てからが一人前……という師匠の言、あるいは口実で追い出されたが、その真意には気付いていない。
怪異について
🎲1d6 → 2
ネットで見つけた
立ち寄ったとある宿場町、の、無造作に置き捨てられた書物の中にその記載を見つけた。
情報量は少なく、区別をつける程度の名前と、後に続く数行の記載だけ。手がかりはないに等しいが、こういうものこそ重要だったりする。
それの姿:
🎲1d6 → 2
獣型
🔮<聖杯♥️ 9 > 物質的安寧/満足
それは獣の形を取って言及されることが多い。四足歩行で、鈍重で、場合によっては富や豊満の象徴ともなる。むしろ農村においては同型別種の豊穣神をまつられることも多いため、それの存在はより大きな信仰対象に取って代わられたのだろう。
🎲1d6 → 5
どのような存在:超越、畏怖対象
それはむしろ――性質としては、邪神に近いとも言えるか。より大きな神が豊かさを司ったのと反対に、それの存在は飢えや貧困を意味した。あるいは、それらの現象をもたらすものとして避けられ、忌み嫌われた。汚れや不満を一手に請け負う、そういう役目だったのだ。
🎲1d6 → 6
忘れられた:未認
飢えや冷害というものは、得てしてヒトの目では視認できなかった。目に見えるのはいつもヒトにもたらされる結果のみで、それ自体が一定の姿を取ることはない。通常は、だからこそ信仰対象となり得るものでもあるが……この邪神に関しては、どうやら忌まれすぎた。人力か自然かはさておき、環境が安定するにつれて、存在の必要性も薄れていった。
🎲1d6 → 5
この怪異をどうするか:その他
それ以上の情報は、この場からは得られなかった。一緒くたになっていた本の中にも関連する記載は見当たらない。他の情報を当たろうにも、図書館所蔵でもない、発行人も分からぬ本だけでは限界がある。……あと、ゴミ漁りみたいな形で座り込んでいる現状、通行人の視線がちょっとだけ痛い。
古本の一冊を引き取り、懐に携える。自分の旅は、精霊たちのあり方をこの目で学ぶためにあるのだ。この街道は一日で通過する予定だったが、まだ居座る必要がありそうだ。