シナリオ:ぺたぺた・ゆあ・しょっぷ
物理で遊んです~ごく楽しかった。これいいな~。
お店の情報
🔮<剣♠️ 9 > 失望/幻滅
暗~~~い
やや無骨な雰囲気の商店。その実はジャンルを定めない単なる雑貨屋だが、店が位置する路地の雰囲気や、店内の妙に暗く後ろめたい品揃えなどから、かなり客層を限定した通の店と化している。
最近の悩みは常連でない客が減ったこと。常連でも嬉しいんだけど。
🔮<17 星> 希望/閃き/吉兆 // 絶望/無気力/高望み
🎲1d6 → 6
普段は魔道具類を取り揃えた魔道具店であるという看板を出しているが、まあまあ趣味の悪い店主のチョイスが高頻度で品にも影響を及ぼしており……端的に言えば殺人教唆や自殺幇助になりかねないということで、たまに町からの指導が入りがち。
今までは気紛れに仕入れては売るだけだったものの、役人へ取扱品を説明する必要性が出たこともあり(過去数か月分の売り上げ記憶を遡るのはとんでもない苦労だった!)、この度ようやく帳簿を付けることにした。
🔮<17 星> 希望/閃き/吉兆 // 絶望/無気力/高望み
🎲1d6 → 5
扱う商品は一点限り。取り置きも受け付けていないので、以前には客同士が取り合って魔術決闘沙汰に発展することもあった。私は喧嘩は好かない(し肉体労働に向かないひ弱さでもある)し、そういう時はまとめて外へ放り出すのだが、すると揃ってクレーマーになることもある。うーむ、難しい。
キャラクターの情報!
🃏 → 🧡ハートの 6
若く見える女。実際はn歳だとか、爺が初老の頃から既に店があっただとか様々に言われるが、この店主はどの年数についても認める様子は一向にない。
ある日の開店
一人目!
🃏 → 🧡ハートの 10
穏やかに思う天気
🃏 → ♠スペードの 13
大人の客
🃏 → 🔶ダイヤの 3
ふらっと立ち寄った
🃏 → 🔶ダイヤの 7
店のおすすめについて
朝から空は灰色の曇り空で、とても気分がいい。店を開けて数分経ったかという頃、青年が店を覗き、そのまま扉をくぐってきた。目的ありきで店を訪れたようで、一つの棚にまっすぐ向かい、品を手に取る。
マビカリベリー。周囲の光を吸収し、蓄える性質があることから「魔光」と命名された果実だ。夜の山道では自然の道標となることも多い。
これ自体は大して貴重ではないものの、あまり日持ちしないことから高値が付く。
この実が必要な用事は特にないものの、店内で光る実がきれいに見えたから気になった、とのこと。この店はいつも暗いが、今日は外も暗いからなおさらよく見えたことだろう。
生食しても一応害はないと伝えると、今日の昼食にしてみるとのことだった。この店をどう思ったのかは知らないが、青年はお勧めの付け合わせを訪ねてきた。マビカリ系はやや青い味わいがあることから、味の爽やかな果実系で揃えてやることかと思い、近縁のはちみつ漬けを勧める。青年は複数個を購入して退店した。
二人目!
🃏 → 🍀クローバーの 7
老人の客
🃏 → 🧡ハートの 2
常連だ
🃏 → 🔶ダイヤの 9
お店のお勧めについて
昼前、いつもの客の一人がやってきた。精霊学専門の爺だ。最近弟子を取ったとかで、来店の頻度は下がっているのだが、こうしてたまにやって来ては、結構な量を買い込んでいく。教育ははかどっているらしい。
爺が必要としたのは、よくあるネズミの首だ。乾かして体積を減らしたもので、分類としては単なる死骸である。比較的安価な材料であり、魔道具店(のうち、一定水準を満たす店)では当然のように揃えている品でもある。これの品揃えで店の質が図られると言っても過言ではないだろう。
……これを生徒への教えで使うというのだから、ある程度の信頼は勝ち得ているらしい。店主としては、誇らしいことだ。
学習の進行度を聞いて、次に必要な材料も先回りしてやることにした。出来のいい術師が増えれば、店の客も増えるというものだ。
三人目!
🃏 → 🍀クローバーの 1
老人
🃏 → 🍀クローバーの 4
何かを探している
🃏 → 🧡ハートの 5
お店を知ったきっかけについて
お隣の食堂でうまい昼食を取ったあとの、最も眠くなる時間帯。しばらくカウンターでうたたねしていたら、客が来ていることに気付かなかった。どうやら客の側も店主に気付いていなかったようで、声を掛ければ素直に寄ってくる。見たことのない老婦だ。彼女は、品を探していると言う。
要約すれば「きれいで、時間の分かるもの」。例えば、砂時計。私は最初にそれを想起したが、この店にそんな素直な品は置いていない。代わりに出したのは蝶のボトルだ。
蝶のボトル。蝶と花とをボトルに封じて、溶液に浸けた品だ。この貴重な液は取り込んだ内部のみが一定の重さを持ち、封じた物体の物理的時間経過を遅らせることが知られている。
扱いが難しいこの溶液に対して特殊かつ安全な方法を開発し、昆虫などの生物と共にボトルに封じたのがこの品だ。生物を閉じ込めるため全てが一点物となるし、観賞用インテリアとしても美しいため、最近人気が出始めている。我々のような術者の多くは、このボトルを何とか開封して、中の溶液を二次利用するために仕入れるのだが……まあ、この婦人には無関係なことだ。
婦人が選んだボトルは、シリーズのうちの一つだ。赤みを帯びた羽を持つ蝶が主役で、こいつは鱗粉に乗せて激毒をまき散らす。人が飽きるくらいの遅さでゆっくりと羽ばたくうち、その鱗粉が溶液に溶けだし、白い花に色味が付き、そして朽ちてゆく。
婦人はその顛末まで含めて気に入ったようで、すぐに購入を決めた。朽ちるまでは孫と一緒に眺め、朽ちるさまは自分一人で眺めると言う。こういう品を好む客と言うのは、生命の滅びる様子を少なからず己に重ね合わせるものだろうと思っていたが――おそらく、彼女もそうであるらしい。詳しくは語らなかったが、私が聞くようなことでもない。老婦人は品を大事そうに抱え、店を後にした。
シール
子どもの頃のシールの束から選んだ。
- 白い蛍光がベースのいちご
- ねずみのマスコットのシール……
- 蝶と花の水彩絵で台紙がホログラムっぽいやつ