シナリオ:『ぺたぺた・ゆあ・しょっぷ』
レギュレーション!
- シールはStycky Business(ゲーム)のものを使用する。
- ハマったので。あと、ログに画像があると楽しいので。
- 普通に遊んでいたデータを使用(シナリオ用に作ったシールではない)。
- 毎日のパッキングのうち、第一お客さんが注文したシールから選ぶ。
一日!
🃏 → Joker!
今日の天気は:煙霧。
今日の町はいちだんとぼけている。空には朝から靄がかかり、街並みを覆い隠すようにくすませ、包んでしまっている。
どうやらいつもの朝霧とはわけが違うようで、瓶に捕まえることができなかった。理由の見当もつかなかったが、採取できない霧なんて面白味がない。全く、早く晴れないだろうか。
一人目
🃏 → ♠スペードの 2
やや若いが大人
🃏 → 🍀クローバーの 2
何かを探していた
🃏 → ♠スペードの 6
気になる売り物やメニューについて話した
シール:唄オウム!
こういう悪天候でも客は来るものだ。「ごめんください」と聞こえてきたのは随分はつらつとした男の声で、実際に若々しい青年だった。魔道具を探していると言う。
こうして店員に伺いを立てるのはたいがい魔術と縁遠い門外漢だ。聞いてみれば、彼はただの使いらしい。繊細な魔道具を他人に調達させるなど言語道断だが……そこまでは、私が口を出すことでもないだろう。
彼が欲しがったのは「密林のカニス」だ。作り自体は簡素な木製のからくり人形で、特定の素材や植物を内部の結晶に与えると、同種の気配を感知したときに知らせて鳴く。
結晶は安価なものの感知範囲がやや狭く、外側のからくりにも問題がある。木製だから、工作手段がなければ修理できないのだ。魔術師にとっては少々扱いがたい道具と言える。
……そもそも、今どきはもっと高性能な探知機がある。型落ちとなって久しい今、羽色を凝った色で塗り上げた装飾品としての側面が強い。
大まかにそう伝えると、客はなぜか嬉しそうな顔をした。
「普段は棚に飾っておいて、便りが来たときに鳴ってもらうんです」と言う。……私には思いつきもしなかった用法だ。たくさん鳴るといいねと伝えて、二つ分を梱包した。
二人目
🃏 → 🔶ダイヤの 1
若い学生
🃏 → 🧡ハートの 3
常連さん!
🃏 → ♠スペードの 12
気になる売り物やメニューについて、結構しっかり話し込んだ
昼食の途中にドアベルを鳴らしたのは、よく知る顔の一人だった。実際以上に童顔な少女は、私の兄弟子に当たる。
いろんな店に顔を出しては、使う予定もない材料を買いあさってゆくと聞いている。その悪癖が治る気配は今のところない――さておき、今日の用事はまともな買い物であるようだ。
結晶育成ドームと専用の培養液だ。任意の鉱石などを封じて数週置けば、雪が降り積もるように結晶の体積を増していく。採掘に難のある鉱石を必要量まで育てたり、砂粒を十分な量まで再生させたいときなどに使う。
無論、万能なわけではないから、思い通りに育成できるか否かは場合や相性によるが……。
今回、彼女の目的は後者だ。所用で手に入れた、砂粒のような欠片の成分を確かめたいらしい。
丁寧な梱包を用意する私から品をかっさらい、釣りも不要と店を出ていった。……せっかちめ。