KRXCUBJK

「緑棺の下に屯うは」よかった

2023-02-24

隠れていたのではなく、見つからなかっただけのことだ。

クエストノーツのクエスト「緑棺の下に屯うは」。
とても好きなシングルクエストなので、クリアの達成感の冷めやらぬうちに感想をしたためておこうかと思う。

……という2023年2月の非公開記事が残ってた。せっかくなので公開しておきます。内容は書きかけです。

当然のごとくネタバレが大量に含まれる。
戦闘攻略的に参考になる部分はほぼないので、未クリアの方はこんなサイトなんか見てないで、プレイしてきてください。ほら。今!
所要時間表記に嘘偽りのない長編だけど、数時間を掛けるだけの価値がある、とても素晴らしいクエストでした。

マスターさんへ!
ネタバレ可との表記に甘えております。
素晴らしいクエストをありがとうございました。

戦闘

すっごく大変だった。

西側で発生する二戦目ですごく苦労して、そこだけで一度の編成変更をし、さらにリトライを5回くらいやった(敗因:凡ミスの重なり)。
まあまあバランスのいいパーティ(防御型・回避型・完支援アコライト)を連れてきてプレイしたものの、すごく大変だった。というか、アーチャーのインタラプトが一度も成功しなかった。というか、遠距離武器とアーチャーが苦手だ。勝ててよかった。

  • 探索を丁寧にやって稼ぐ
  • お買い物を活用する
  • 敵の情報収集はしっかり

以上のあたりはとても重要だったな~と思う。
あと、多少のリトライにもめげない挑戦心。

うっかり情報収集を忘れてとてつもなく戦闘に苦労していたら、後で確認した情報欄に「こうするとジリ貧になります」って書いてあった。本当にジリ貧だった。情報が全て。

バニラのポーション持ち込みとかは、ある分にはいいけどそもそも回復量がしょぼいので、あまり頼りにならなかったかも。クエスト内の回復イベントだけで全快くらいまでいけるので、それ+クエスト内入手の回復アイテムだけでクリアできるよう調整がなされている。すごいバランスだ……。

感想

唯一生きていた人間は減っていく人々を見て何を思っただろうな~。
「故郷と言うには渇いている」みたいなことを言っていたけど、この愛着は少々未練に片足を突っ込んでいるような気がする。

エンディング回収

見たいのでやった。なかなか罪悪感のある素振りだった。

ノスタ

ノスタとパーマさあ~~~。
仲の良かった二人が最期もそうやって取り決めるの素敵すぎる。素敵すぎるが共倒れしたのだ。
愛猫がきっかけと思うと始まりからして辛いものがあるが、仲のよい村だからこそできてしまった幸せ。う~ん。

リコル

太陽の、蠟燭のそれとも違う激しい光。
物事の本質を照らし出すような青白い灯り。

子どもの純でシンプルな願望、数時間プレイした後だとさっくり刺さる。
リコルは幼いこともあるけど、死ぬのも早い段階そうだから、一番現状を知らない/受け入れられてないのもあるのかもしれない。

そして終わった後に何事もなく現れるの、すごく強固な「ずっと一緒にいる」「そのままで」を感じてよい。叶わないと理解している平穏への願いを実行しちゃう感じ好きだ。
このクエストそのものにも同じことが言えますが……。

プルーフ

出だしの選択肢が簡素すぎて(「よう、そういやまだ名前を聴いてなかったな。」→斧を構える)一時停止する。こういうの好き。
でも流石猟師だけあって対応が早かった。この村の安全確保はプルーフが担っていたんだろうな。
でもでも~あくまでも、その場の対応だけはやるが、あくまで娘のことを考えている。これだから命を落とす羽目になったんだろうなという気配を感じた。

あくまでエンディングのうちの一つ、かつキャラごとのやつなのに、す~~~ごい凝ってる。別ゲー始まったし。
地味になかなか勝てなくて難儀した。ものすごくいい勝負しちゃった。おそらく二人が戦っていたフィールドは長距離走レーンくらいある。猟師って強いな。初戦敗退しました。

なんてすごい表現なんだ。

パーマ

良い女性だ。この陰鬱な景色の村ででも、ずっと明るかったんだろうな~~というのが分かる。幸福を自分から呼びそうな感じ。エンディングも直接的な悲しみが表現されなくて良いですね。
ノスタとほぼ共通の終わりだろうに、こっち側からはその話が出ないの、なんかすごくいいな~。同じくらい大切であっても、人々の見るものって違うよね。

エテルノ

このルート、たいそうエテルノっぽい~~~~~すごい納得がある~~~~~。
大人のお姉さんを舐めたらダメということが分かる。分かる~ってはしゃいだけど、それまでの情報収集で何となく想像が付く通り、エテルノは○○ではないので、こうなるんですね。そうだね。
この「思いもよらないが、当然といえば当然の一線を越えたとき」の血の気が引く感じ、好きだ。人殺しの末路だ。

そしてここだけ、すぐに行動前に戻る選択肢がないの、すごくいい。取り返しが付かないことそのもの、好きだ……。
冒険者に対するエテルノの反応が(多分)いつものいたずらの延長程度だったって感じが、部屋の内装から垣間見えるのもいい。それで人は殺せないのだ……と思ったらノスタもそう言ってくれた。注釈をありがとう。殺し合いだと勘違いした後の静寂が大好き。

別ルート

エンド1。

蛾の謎と洞窟の謎。
個人的にあの桜が死ぬほど気になっていたので、知れてよかったです。お前は元気に生きるがいい。

森が取っ払われて晴れ切った森を歩いて帰るこの時間、この時間。
何もない廃墟を、何かがあった時を知りながら歩く時、感傷的にもなるというものだ。PCが触れ合ったのは既に全てが終わった後の幻影かもしれませんが、確かにここに人々はいたんだなあ~。

きれいなあじさいだ。